自分を変えられるのは結局のところ、自分の意志だけ【馬渕校/駿河区】
投稿日:2018.07.03
中間テストを終え、良くも悪くも結果が出たこの時期、季節講習に入るなか、このままでは危ないと、対策案や、場合によっては厳しい話する場面もよく出てきます。
しかし、当たり前の話ではありますが、人が変わるためには本人の意思の力が必要であるということは言うまでもありません。
わたしは超牛乳嫌いだった
そんなある日、先生が「すべて食べ終わるまで教室を出てはいけない」という宣言をした。よくあるやつですね。
クラスメートは涙目になりながら、昼休みに遊びに行くため、怒られないため、嫌いなピーマンやニンジンをを口に運ぶ。
それでもわたしは、食べる努力をすることもなく、非加熱牛乳アレルギーというカードを使ってこの制度を回避していました。
変わらなかったわたしと、変わったA君
だが、どうにかしようとしてくれた先生がいました。
先生はある日、5本の波状模様が書いてあるコップを持ってきて、「まずは1番下のラインまで牛乳を入れるから、それだけ飲んでみよう」と提案したのだ。
クラスにはわたしのほかに、A君という牛乳嫌いの男の子がいた。そして「どっちが先にコップ1杯の牛乳を飲めるようになるかの競争」がはじまった。
先生の好意によって、わたしとA君は見事牛乳嫌いを克服したかというと…
残念ですが、未だに牛乳が大嫌いです。
ほんの一口だけ注がれた牛乳にすら、まったくもって口をつけなかった。牛乳なんて好きになりたくなかったからというのが本音です。
先生の好意をありがたいとは思いつつ、なんでそこまで牛乳を飲ませたがるのかが理解できなかったし、どちらかといえば水筒持参を許可してほしかった。
では、A君はどうだったのか?
なんとA君はものの1ヶ月で牛乳嫌いを克服し、少しすると、牛乳ジャンケンに参加するまでになっていました。
なんでもA君は、「牛乳を飲まないと背が大きくならない」と言われたことを気にしており、仲のいい友だちがみんな牛乳ジャンケンに参加するのを見て、毎回疎外感を感じていたため、A君は牛乳嫌いを克服しようと努力し、結果的に牛乳が好きになったとのこと。
一方、「変わりたい」と思っていなかったわたしは、「変わるためのチャンス」を目の前にぶらさげられても、「口うるさいなぁ」くらいにしか思わず努力もしなかった。
自分を変えられるのは結局のところ、自分の意志だけ
「後々後悔をする選択」をしている人に多少の忠告をしたくなるのが人の心というものです(経験済みというのも大きいですが)。
いくら理を説いても、本人が変わりたいと思わなければ、なにも変わらない。
勉強に限ったことではなく
「酒はほどほどにしないと病気になるよ」
「もっとお金を大事に使わないと苦労するよ」
「ダイエットしたほうがいいよ」
そう言っても、本人にその気がなければ、これからだって浴びるほど酒を飲み、金を浪費し、ジャンクフードを食べまくることでしょう。
人が変わるために必要なのは、結局のところ、当人の意志の力だけです。
それでも多くの人は他人に対して「こうしたほうがいい」と言いがちだし、「だれかがこの状況を変えてくれるだろう」と他人任せにしてしまうこともあります。
でもそれだけでは変われないし、変わらない。
これから目的に向かって挑戦をするであろう多くの生徒たちに、「なにかを変えるためには自分の意志こそがもっとも大切である」ということを改めて伝えたい(自戒の念も込めて笑)。